趣味がない。

雑談。

皆社会現象を渇望していた(ポケモンGO)

ポケモンGOがリリースされてはや数週間。楽しんでる人、楽しんでない人、便乗する人、あえて無関心な人などごたまぜになりつつ、立派な社会現象として昇華した感がある。

日本人は祭りが好きだ。熱しやすく冷めやすいという人間性が先か、ぱっと咲いて散る祭り、花火などが好きなのが先かわからないが、ともかく「ええじゃないか」と隣の人に倣って盛り上がる(あるいは静かになる)ことが好きなのだ。

地域を越えた祭りを現代では流行、社会現象と呼ぶが、久しく日本を覆うような社会現象は起きていなかった。ここ20年のぼんやりした不況のせいかも、火付け役のマスコミ(TV)の力の弱さのせいかもしれないが、社会現象が起きていなかった。

皆祭りを待っていたのだ。踊りたいし、盛り上がりたいし、文句も喧嘩もしたい。日々の農耕作業(労働)からいっときでも、意識を離して「やっぱ最近は⚪︎⚪︎だよね」という大きな舟に乗って、うつつを抜かしたいのだ。

祭が終われば皆何事もなかったかのように日常に帰っていくのだろう。祭りのあとを片づける人や、次の祭りのことを考える人を横目に見ながら。