旅を確認作業にしないための3つの方法
年末年始、あるいは卒業シーズンに旅行に出かける人は多いと思うが、旅をもう少し楽しむための話をしたい。
旅は確認作業になりがち
行く場所を決めて、交通手段を確保し、ガイドブックを読んで、いざ出発。主にやることといえば、
- 調べた店でおいしいものを食べる
- チェックした観光スポットをぐるぐるまわる
- ホテル・旅館でのんびりする
- 予約した体験・アクティビティをがんばる などなど。
これらは基本的に「事前に満足できると思うイベントで、どれだけ自分が満足できるか」を確認する作業に陥りがちだ。せっかく海外に行くのだからと、たくさん現地の風景の載った雑誌やドキュメンタリー、映画などを事前にチェックした結果、「ああ、ここはアレね。」と既視感満載になったり、ガイドブックのスポットをたくさんまわろうとして、その雰囲気や味がよく分からないまま一日が終わったりすることを指す。
そんな状態にハマらないような方法を3つほど上げてみよう。
映像・写真情報に触れすぎない
極端に言うと世界の絶景DVDを見まくったあとに、ウユニ塩湖とかに行かない、ということ。行き先を決めるために雑誌や紀行ものを見るのは仕方ないが、行き先が確定したあとは極力文字情報に集中し、想像力を高めてワクワクしてみること。
歴史やエピソード、逸話に触れる
例えば神社仏閣を訪れて、その場に説明書きがあって読んだとしても、「ふーん、そうなんだ」で終わることが多いだろう。これを事前に調べたり読んだりすることで、「へーここであんなことがあったのかーしみじみ」と、より深くその場を堪能できる。
- その場でしか得られない情報(五感を刺激する情景、雰囲気)
- その場にまつわる付随情報(歴史、逸話、背景)
の二つを同時にインプットして、すぐ心が納得できるほど人間は賢くない(その場に1時間くらい滞在できれば、話は違ってくるかもしれないが、とにかく観光は時間がない)
2の付随情報を事前にインプットしておくことで、短時間で自分の心にヒットしやすくなるだろう。
情報収集を現地でしてみる
ガイドブックにのっていない隠れスポットは現地人に聞くこと。駅前には観光案内所があるところも多いはず。海外などで言葉に自信がない場合は、地元客で賑わってる店に、思いきってとびこんでみるのも手の一つ。予定を詰め込み過ぎなければ、予定外の寄り道にも対応できるだろう。余談だが、自分がデンマークを旅した際に、なかなかおいしいご飯にありつけず、地元客で賑わうタイ料理屋がマジウマだったのを思い出す。
ともあれ皆様良い旅を。